NHK大河ドラマで吉高由里子さんが演じるの紫式部に”まひろ”と言う名前がついています。
なぜ”まひろ”と呼ばれているのか?
”まひろ”という名前の意味は?
紫式部は”まひろ”が本名なのか?
「光る君へ」の”まひろ”と言う名前についての疑問を徹底的に調査してました。
>>【光る君へ】面白くない?面白い?口コミが分かれる理由は?
「光る君へ」まひろはなぜ?
NHK大河ドラマ63作目「光る君へ」は源氏物語の作者である紫式部が主人公です。
紫式部/まひろ
大河ドラマ「光る君へ」の作中で吉高由里子さん演じる紫式部は”まひろ”と言う名前で呼ばれています。
歴史上に元ネタはあるのか?
何か由来があるわけ?
”まひろ”と言う明らかに現代風のネーミングに【なぜ】と言う疑問が湧いてきますね。
「光る君へ」の制作統括を務める内田ゆきプロデューサーによると、
”まひろ”と言う名前には”心に燃えるものを秘めた”と言う意味があるということのようです。
- 紫式部の本名に関係しているのか?
- 実際に平安時代”まひろ”と呼ばれていたのか?
”まひろ”という名前は、大河ドラマ「光る君へ」によって作られたものなのか?
歴史上に元ネタはあるのか?2つの視点で調べてみました。
紫式部の本名は藤原香子?
まず1つ目、紫式部の本名に”まひろ”は関係あるのでしょうか?
紫式部の本名について調べてみると、
藤原香子
諸説によると”藤原香子”が紫式部の本名だと言われています。
廿九日。丁卯。源中納言来云。按察可兼右大将。大間落。奏聞可被入者也。有掌侍召。以藤香[或ハ秀カ]子。可被任者。参東宮。啓権大夫慶由。此日雨下。
『御堂関白記』寛弘4年(1007年)1月29日条
御堂関白記に記された、掌侍(ないしのじょう)に命じられたのが紫式部ではないかと言われています。
香子=藤原香子
藤原香子が紫式部の本名だといわれているのはこのことからだそうです。
読み方については「かおるこ・こうし・こうこ・きょうこ」などこちらも諸説存在し、はっきりとした情報はありません。
紫式部の本名については、今もなお論争が続いています。
このミステリアスな感じもおもしろいね。
平安時代の女性に名前はない?
平安時代の多くの女性の名前は判然としない事が多く、
紫式部ほどの有名な歴史上の人物であれど、真実は判明していないといいます。
女性は、名を明かすことは身を捧げることと同意とされており、男性に本名を教えるということはその男性からの求婚を受けるということだと解釈されていた。
平安時代は本名は本人の人格・魂を表す言葉とされていて、本名を明かす事は〝言霊を使って呪われるおそれがある”とされ、本当に近しい人にしか本名を明かさないことが普通とされていた時代でした。
特に女性は名前に対して慎重だったんだね。
平安時代の女性に名前がない説の意味が分かった。
紫式部と言う名前は何?
ところで、そもそも紫式部と言う名前は何なのか?
と言う疑問も湧いてきませんか?
紫式部=女房名
上記の通り、平安時代は女性の名前を呼ぶことはタブーとされていたので、
宮仕えの便宜上、女房名など別の名前をつけて呼び合うことが普通でした。
ビジネスネーム・芸名みたいなもの?
なんだか大変な時代だったんだね。
紫上(むらさきのうえ)+式部(藤原為時の官職)
源氏物語にも登場する紫上(むらさきのうえ)から紫に由来し、
紫式部の父である藤原為時(ドラマでは岸谷五朗)の官職から式部に由来し、
紫式部と呼ばれていたと言われています。
紫式部の夫:藤原宣孝(佐々木蔵之介)
父:藤原為時(岸谷五朗)
母:藤原為信女(国仲涼子)
兄弟:藤原惟規(高杉真宙)
紫式部は名前じゃないよ!改めてまとめ
紫式部はまひろと呼ばれていた事がある?
紫式部と言う名前の由来、紫式部の本名については、平安時代の女性の名の扱いが大きく関係していることが分かりましたね。
ドラマ「光る君へ」に登場する”まひろ”と言う名で実際に紫式部が呼ばれていたことはあるのか?
関係性を調査しました。
紫式部が”まひろ”と呼ばれた記録はない
紫式部が愛称で”まひろ”と呼ばれた形跡がないか?
調査してみましたが見つけることはできませんでした。
”まひろ”というのは現代版でドラマ化される中で、オリジナルでつけられた空想上の名前だといえそうです。
世間の声
前作の大河ドラマ”どうする家康”も現代版のアレンジが多く、賛否の声があがっていたようですが、
「光る君へ」の対しても「日本の歴史に対して不遜すぎる」と言う声もあるようですね。
しかし、歴史上の史実に基づきながら、現在のテクニックや想像力で、どのように変化するのか。
「光る君へ」へ期待するポイントでもあります。
まとめ【なぜまひろ?】
大河ドラマ「光る君へ」の紫式部はなぜ”まひろ”と呼ばれているのか気になったので調査していみました。
結論から言うと、歴史上の紫式部と”まひろ”は関係はなく、大河ドラマ製作上のオリジナルのネーミングだと思われます。
紫式部の本名は藤原香子といわれていて、平安の時代は本名を公にしないことが習わしとされていたことも興味深い結論でした。
大河ドラマ史上でも珍しい、平安時代を描く「光る君へ」
現代版にアレンジされたストーリー構成がとても楽しみです。